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「偶然を計画的に活かす!スタンフォード教授が教えるキャリア形成の秘訣」

皆さん、こんにちは『エンジニアの未来』編集部 中村です!

「大手メーカーに入社する」「エンジニア職に就く」など目標を設定し、明確な将来像を持ちましょう!そうすることで「夢」を叶えることが出来ます。というキャリア形成論が主流です。

しかし、日本では終身雇用の崩壊で働き方が変化・多様化しており、AI・Iotなど新技術が生まれ、社会情勢の変化などいつ何が起こるかわからない時代となりました。大企業と言われる会社であっても、事業が時代にフィットし、アップデートしていかなければ衰退していく会社もあり得ます。

そんな中で、自分自身のキャリア決定や夢を叶えるためには不確定要素が多くて、将来像が見えにくい。ということが本音なのかなと考えます。特に学生の皆さんは、選択肢も少ないという中で「夢」を語ることが難しいと感じるかもしれません。

本日ご紹介したいことは、目標設定・夢は明確でなくても良い。キャリアのビジョンを描けない人や、将来に夢を持てず悩んでいる人向けのキャリアの考え方についてです。

・そもそもキャリアってどうやって形成されていくのでしょうか?
・どうやったら自分自身のキャリアを描くことが出来るでしょうか?

それでは本題に入っていきましょう!

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱したキャリア理論をご紹介します。


プランド・ハップンスタンス理論(計画的偶発性理論)

個人のキャリアは、予期しない偶然の出来事によってその8割が形成される。

個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。
wikipediaより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%88%E7%94%BB%E7%9A%84%E5%81%B6%E7%99%BA%E6%80%A7%E7%90%86%E8%AB%96


有名大手メーカーに就職しようとしていた学生が、起業家の方と出会いスタートアップの会社で働くことになった。

仕事を進める中で今までと全く関係ない部署へ異動することになり、その仕事を突き詰めると面白いと感じ、その仕事を通じて別の会社へ転職したなど、自分自身が意図していないこと・出会い・出来事によって、生き方や仕事内容が変わることは容易にあるということです。

意図していない”偶然”を良い方向へ進め、その”偶然”をキャリアのチャンスにする大事なポイントがあります。それは自分自身の考え方、スタンスです。


「プランド・ハップンスタンス理論(計画的偶発性理論)」より
その計画された偶発性は以下の行動特性を持っている人に起こりやすいと考えられる。


1. 好奇心:新しいことに興味をもつこと。自分自身の興味関心のある分野だけでなく、幅広い視野を持ち挑戦したり行動すること。

2. 持続性:新しいことへ挑戦した上で、「楽しい」「勉強になる」と思ったものは、うまく行かなくても失敗をしても、諦めずに継続してみること。

3. 楽観性:重要な仕事や選択であればあるほど、「失敗してはいけない」という不安や責任感を感じることもあると思いますが、そうした際も「なんとかなる」「心配ない」といったポジティブな思考や意識を持ち行動すること。

4. 柔軟性:こだわりや理想に囚われて挑戦や行動を狭めないこと。

5. 冒険心:結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと。失敗はつきものなので、ある程度のリスクは引き受ける心構えをすること。

先のことを決めつけずに柔軟な姿勢で臨み、好奇心をもって面白いものと捉え、失敗を恐れずチャレンジしていくこの姿勢がポイントです。これらの行動特性を持つことで、”偶然”を計画的に引き寄せることが可能となります。


▼就職活動での心構え

上記の5つの行動特性を持つことはとても大切です。残念ながら全員が希望している会社に入れるわけでも、全員が希望している仕事に就けるわけでもありません。

「目標」「夢」はより具体的であることで達成していくという考えはもちろん大切であり素晴らしいです。しかし、個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される可能性が高いため、「目標」「夢」を設定する前に、「ありたい姿」「将来像」などのイメージを持つことをおすすめします。このイメージを達成するためのマインドの変化や行動特性によって、キャリアは形成されていきます。

「最新の技術を常に追いかけてみたい」
「頼られる人になりたい」
「他者と協力しながら仕事を進められる人になりたい」
「イキイキとした社会人になりたい」

このような想いを達成するには、様々な可能性に対して自分自身が常にオープンであることが大切です。

「メーカーに入らなければ、エンジニアという仕事は面白くないはずだ。」
「上流工程の仕事が出来るのは、この企業に入らないと難しい。」
「この企業に入れば将来は安泰だ」

こう進まなければ幸せになれないと決めつけるのではなく、人生を通じて「ありたい姿」を求めながら、予期しない出来事はもしかするとチャンスかもしれないと、柔軟に捉え変化も楽しんでいくことで自分らしいキャリアを切り開いていってください。

みなさんの人生の参考になれば幸いです。

◆セントラルエンジニアリングに入社して「やりたいこと」が見つかった先輩社員たち
https://www.central-engineering.jp/recruit/interview

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