チームビルディングに必要不可欠。タックマンモデルとは?
「エンジニアの未来」編集部/アスリート社員(ビーチサッカー日本代表)の上里です!
今みなさんは、タックマンモデルという言葉を聞いた事がありますか?会社やスポーツチームなどで、期限が決められ形成されたメンバーとして関わった経験がありますか?
例えば、プロジェクトチームのメンバーに入った、選抜チームのメンバーに選ばれたなどなど。
今日ここでお話するのは、みなさんが「タックマンモデル」を活用する事によって、どういったメリットがあるのかをお話しさせていただきます。
私はこれまで長くチームスポーツをして来ました。様々な選抜チームに選ばれたり、日本代表として経験させていただいた事、感じた事を交えながらお伝えしたいと思います。
タックマンモデルとは!?
タックマンモデルとは、グループの発展段階を示すモデルです。以下の
フォーミング(形成)
ストーミング(対立)
ノーミング(規範化)
パフォーミング(実行)
アジャーニング(解散)
といった、5つの段階があります。
これらを活用し様々な問題解決を行っていく事で、チームやグループの運営、マネジメントに役立つと言われています。それでは一つ一つ私の意見と共に説明していきます。
フォーミング(形成期)
フォーミング段階では、まずチームのメンバーがお互いの事を知る事が最も重要となります。チームが作られたばかりの為、メンバーの能力や特徴、性格や考え方などわからないと思いますので、チームがこれからどういう目標を持ってやっていくのかなどコミュニケーションをとる事に時間を費やして、お互いを知る事が重要な時期です。
~私は人見知りで選抜に選ばれた初日はなかなか自分を出せなかったり、自己アピールをする事が苦手なタイプでしたが、チームとしてやる事が明確で、目標があると苦手な人見知りも克服出来ました。それは自分自身の事だけではなく、チームのため!やるべき事がはっきりしてるため!やらないという選択肢が無かったのかもしれません。しっかりコミュニケーションが取れると自然と仲間として受け入れてくれました。~
ストーミング(対立期)
ストーミング段階では、意見が対立する時期と言われています。フォーミング段階で相手の事を理解出来たとしても、作業を進めていくにあたって、それぞれのやり方や意見に食い違いが出てメンバー同士でぶつかる可能性もあります。それは各々で仕事に責任を持ち真剣に取り組んでいる証だと思いますのでマイナスに捉えずにチームとしてどこを目指すのか改めて確認し納得するまでコミュニケーションをとる事が大事になってきます。
~私も自分がやりたいプレーと相手がやりたいプレーが噛み合わずぶつかった経験があります。でもお互い勝ちたいという思いは一緒で本気だからこそ、要求し合いました。相手の意見を聞き、自分の意見を伝え、コミュニケーションと練習を重ね信頼関係の出来る仲間となっていきました。~
ノーミング(規範化)
ノーミング段階では、ストーミング段階で意見がぶつかり合ったとしても、問題解決を行い、役割分担を決め、協調的に行動する時期になります。それぞれのメンバーの特徴などもわかり、考え方も受け入れる時期になる為、より質の高いコミュニケーションがとれると思います。それぞれの特徴を生かし目標を達成するために役割分担を行う事で1つ1つ課題をクリアし成果を出せると思います。
~私の場合だと、ノーミング段階を迎えそれぞれのポジションが決まり、戦術が決まり試合に向けて練習を重ねて試合に臨む時期になります。モチベーションが最高潮に上がってワクワクする時期です。~
パフォーミング(実行)
パフォーミング段階では、チーム全体で目標を達成できる時期と言われています。個人個人でも自分の仕事に対し自信が出てきていると思います。チームリーダーはこの時期を出来るだけ長く保ちたいです。その為にメンバーのサポートに力を入れて、より一層チームが一丸となれるようにする事が大切になってきます。チームスポーツでいうと大会期間にあたります。
~私が思うに、まとまりのあるチームは強いです。共通の目標を持ち、全員でゴールを目指し、コミュニケーションをとったり様々な問題を乗り越えて来たチームは、試合中の小さなミスやトラブルにも瞬時に各々で対処し対応出来ると思います。ミスやトラブルの対応が早いほど結果が出やすくなると思います。~
アジャーニング(解散)
アジャーニング段階では、目標達成や期間の終わりによってチームが解散する時期の事を言います。解散を迎える時期なので、チームで今後どうやって進んでいくのか、モチベーションを上げるような事は必要なくなりますが、最後の締めくくりを良い雰囲気で終われるようにする事は大切だと思います。またメンバーのみなさんが解散した後も次のステージで活躍出来るように、フィードバックしてあげる事も大切だと思います。
~私もこれまでいろんなチームでプレーをしてきました。一度、同じ目標を持って本気になって力をあわせてくれた仲間と離れ離れになったとしても、移籍先や次のステージで活躍するのは本当に嬉しく思います。~
タックマンモデルを成功させる鍵
コミュニケーションを取る!
やはりこれに尽きます。どれだけ早くコミュニケーションが取れ、各メンバーにどれだけ自分を理解してもらうことができるのか?そして自分が仲間をどれだけ理解することが出来るのか?が大切だと思います。仲間を知るには作業時間だけのコミュニケーションでは足りないと思います。そのため最初の段階ではみんなで飲み会をしたり、ゲームをして遊んでみるのもおススメです。その人本来の性格を知ることが、作業する際も役立ちます。
鍵を握るのはストーミング段階!
意見のすれ違いや、ぶつかる事が多くなるといわれるストーミング段階、ポイントはこの段階にあると私は思います。この段階では意見をぶつける事だけが目的ではありません。仲間の事が嫌になる可能性もあります。だからこそ、ここが本当に鍵を握ると思っています。嫌になり避けていくとチームはまとまる事が出来ずバラバラになって修復不能になってしまいます。しかし、この問題から避けてはいけません。ここがポイントです。避けるのではなく!乗り越えましょう!!
まとめ
どうでしたでしょうか?タックマンモデルを理解する事が出来ましたか?私はこれまでチームで目標達成する事の難しさに悩んでいました。そこでタックマンモデルを知り、様々な問題をみんなで乗り越え、まとまりがある強いチーム作りが出来ています。みなさんもタックマンモデルを理解し活用する事でチーム力を高める事が出来、グループの運営やマネジメントに役立つと思います。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
この記事を通して、少しでもあなたのお役に立つ事が出来れば幸いです。
上里 琢文(うえさと たくみ)
ー経歴ー
沖縄県宮古島出身。小学校1年生からサッカーを始める。学生時代に、県大会での優勝経験や沖縄県選抜チームに選出される。その活躍が認められ、京都サンガFCにスカウトを受けプロへ転向。その後、FC琉球(沖縄)→SVアラーハイリゲン(オーストリア)→JPVマリキナFC(フィリピン)などのチームを経験し、ビーチサッカーに転向(現 TOKYO VERD BS 所属)。その後、ビーチサッカー日本代表に選出され、FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021で史上初の準優勝を果たし銀メダル獲得。2022年より弊社アスリート社員として入社し、マーケティング部に配属。2023年ビーチサッカー日本代表(背番号5)として選出される。現在、社会人×アスリートとして活躍中。
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