「ノーコード時代に備える!大学生が知っておくべきプログラミングの基礎」
みなさんこんにちは!「エンジニアの未来」編集部の中村です。
学生時代は、将来のキャリアに向けて学びを深め、様々な経験を積むことができる貴重な時期です。特に理系の学生さんにとっては専門知識に加えて、これからご紹介する技術を身につけることは将来の選択肢を広げ、ご自身の可能性を最大限に引き出すことに繋がります。
本記事では、大学生のみなさんが知っておくべき技術のひとつ、「プログラミング」についてご紹介します。
現代社会において、プログラミングは理系学生にとって必須のスキルと言えるでしょう。プログラミングを学ぶことで、後述する自分自身の能力を養うだけでなく、様々な分野で役立つツールを開発することができるようになります。
チャットGPTなどの生成AIの登場により、ノーコード開発が注目を集め、プログラミング言語の必要性が疑問視されることもありますが、学生さんのプログラミング学習は依然として重要です。
なぜなら、 生成AIは万能ではないからです。
生成AIは、簡単なタスクを自動化したり、アイデアを形にする手助けをしたりできますが、複雑なロジックや高度な機能を持つシステム開発には不向きです。また生成AIが生成したコードは、可読性が低く、保守や拡張が困難な場合もあります。
【プログラミング学習とプログラミング言語学習の違い】
まずは、この2つの違いを確認しておきましょう。
プログラミングを学ぶこととプログラミング言語を学ぶことは異なる概念です。プログラミングを学ぶというのは、問題解決の技術やアルゴリズムの理解、ソフトウェア開発のプロセスなど、より広いスキルセットを身につけることを意味します。一方で、プログラミング言語を学ぶというのは、特定の言語の文法や構文、ライブラリの使用方法など、その言語に特有の知識を習得することを指します。
プログラミングの学習では、以下のようなスキルが含まれます:
論理的思考: 問題を分析し、効率的な解決策を考える能力。
アルゴリズム: データを処理し、計算を行うための手順を学ぶ。
データ構造: データを効率的に管理・操作するための方法を理解する。
プログラミング言語の学習では、以下のような知識が必要です:
文法: 言語の基本的な書き方やルール。
構文: コードを書く際の正しい形式やパターン。
ライブラリ/フレームワーク: 開発を助けるための既存のコード集。
両者は相互に関連しており、プログラミング言語を学ぶことでプログラミングのスキルを実践的に深めることができますし、プログラミングの原則を理解していれば新しい言語を学ぶ際にも応用が効きます。どちらも重要な学習領域です。
学生時代に習得しておくべきスキルは、プログラミングの基本的な原則と思考方法です。これは、どのプログラミング言語を学ぶにしても応用が効くため、非常に価値があります。プログラミングの基礎を理解していれば、新しい言語や技術を学ぶ際にも、より迅速かつ効率的に習得することができます。プログラミング言語は、その時々で人気や需要が変わることがありますが、プログラミングの基本的な概念は普遍的です。
【大学生が在学中にプログラミングを学んでおくべき理由1】
① 論理的思考力が強化される
プログラミング言語は、明確な論理構造に基づいて記述する必要があります。そのため、以下のような論理的思考能力が鍛えられます。
・問題を分析し、要素に分解する
・各要素の関係性を明確にする
・条件分岐やループ処理などを用いて、順序立てて処理を行う
・プログラムのエラーの原因を分析し、解決策を見つける
・これらの能力は、プログラミングだけでなく、日常生活や仕事など様々な場面で役立ちます。
※条件分岐:プログラム内で指定した条件によって、処理の分岐を行う制御構造のこと
※ループ処理:一連の命令を繰り返し実行する構造のこと
【大学生が在学中にプログラミングを学んでおくべき理由2】
② 問題解決能力の向上
プログラミングは、問題を解決するための具体的な手順を記述する作業でもあります。そのため、以下のような問題解決能力が鍛えられます。
・問題を明確に定義する
・解決策を複数考え出す
・それぞれの解決策のメリットとデメリットを評価する
・最適な解決策を選択し、実行する
・実行結果を分析し、必要があれば改善を行う
これらの能力は、プログラミング以外にも、学習や研究、仕事など様々な場面で役立ちます。
【大学生が在学中にプログラミングを学んでおくべき理由3】
③ 将来の選択肢が広がります。
プログラミングスキルは、IT業界だけでなく、様々な業界で求められています。
将来の選択肢を広げ、自分に合った業界を目指せます。
以下、IT業界以外での具体的な需要例をいくつかご紹介します。
1. 金融業界
金融業界では、自動化やデータ分析のためにプログラミングスキルが求められています。
・金融商品の分析
・投資判断の支援
・自動取引システムの開発
・データ分析によるリスク管理
2. 製造業
製造業では、生産ラインの自動化や製品開発のためにプログラミングスキルが求められています。
・ロボットの制御
・生産工程の自動化
・製品設計のシミュレーション
・データ分析による品質管理
3. 医療業界
医療業界では、医療データの分析や医療機器の開発のためにプログラミングスキルが求められています。
・医療画像の分析
・診断支援システムの開発
・電子カルテシステムの開発
・医療機器の制御
4. 教育業界
教育業界では、オンライン教材や教育ゲームの開発のためにプログラミングスキルが求められています。
・オンライン学習プラットフォームの開発
・個別学習システムの開発
・教育ゲームの開発
・学習データの分析
5. その他
上記以外にも小売業、サービス業、公務員など、様々な業界で業務効率化、新サービス開発、データ分析、競争力の強化といった目的でプログラミングスキルが求められています。
【結論】
ノーコード開発が進む現代においても、プログラミングは重要なスキルです。大学生の皆さん、プログラミングを学び、将来の自身の可能性を広げてみてはいかがでしょうか?
最後に、求人需要の高いプログラミング言語を紹介します。
人気プログラミング言語のランキングの中でJavaは求人需要が多く、プログラミングスキルを習得すれば企業に就職・転職しやすい、おすすめの言語。
Javaの次に求人ランキングの上位なのは、WEBサイトやWEBアプリケーション開発分野で人気のJavaScriptやPython。WEB業界の企業を中心に求人需要の高いプログラミング言語で、難易度も比較的低く、WEBエンジニアを目指す初心者・未経験者向けにも学びやすい、プログラミング言語です。
学習方法:
独学でオンライン教材や書籍で学ぶ
プログラミングスクールに通う
大学の授業やサークルで学ぶ
弊社では内定者の入社前に、内定者研修としてプログラミング言語の基礎の研修をしています。スキルを習得して、自分の希望の職種に挑戦してみませんか?