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IT・情報分野の仕事とは(前編)~あなたの適正は?~ アスリート社員「上里琢文が行く!」

弊社アスリート社員/上里琢文選手(ビーチサッカー日本代表)の「上里琢文が行く!」

このシリーズ企画は、上里選手が弊社の部署や社員などにインタビューを実施し、アスリートならではの視点をふまえ、皆さまに弊社のことをより知っていただく為のものになります。

今回は、弊社研修施設 A-LABOの機械分野のトレーナーT・Tさんにインタビューをさせていただきました。(2023年10月)お話しいただいた内容は・・・

前編
IT情報分野の仕事とは?
・IT情報系に向いているタイプ

後編
・研究者からトレーナーという仕事に
・実務で活躍できる研修内容
・求人案件の実務内容

以上の5テーマです。
今回は前編/後編の2つの記事に分けてお届けいたします。

後編はこちら:https://note.com/central_eng/n/n0aa73922e2f9

■IT・情報分野の仕事とは?

上里:本日はIT・情報分野の仕事の内容や、ITエンジニアへのなり方について教えていただきます。よろしくお願い致します。

T:こちらこそお願い致します。

上里:セントラルエンジニアリングの新卒採用では「機械」「電気・電子」「IT・情報」と大きく3つの分野に分かれています。この3分野はどういう棲み分けになっているのでしょうか? まずは全体感を教えてください。

T: はい、ご説明します。

◎機械分野
物理的な動きや機能を持った機械や装置の設計、製造、それから保守に関わる分野です。
【主な業務】
設計、材料の選定、プロトタイピング(新しい動作を検証するための試作機作成)、挙動の解析、製造ラインの最適化、保守・点検など。
例:自動車のエンジン設計、産業用ロボットの設計、航空機の部品設計など。

◎電気・電子分野
電気や電子技術を核として、回路設計、センサー技術、通信技術などの分野に関わります。
【主な業務】
電子回路設計、埋め込みシステムの開発、センサー技術の研究、通信プロトコル(コンピュータやデバイスがネットワークを通じて通信する際に、スムーズに情報をやり取りするために必要なルールや約束事)の開発、電気的なテスト・評価など。
例:スマートフォンの内部回路設計、工場の自動化システムの電子制御、通信デバイスの設計など。

◎IT・情報分野
この分野は、情報技術とコンピュータサイエンスを中心とし、ソフトウェアの設計・開発、データベース管理、ネットワーク管理、セキュリティなどの分野に関わります。
【主な業務】
ソフトウェアの設計・開発、ウェブアプリケーションの開発、データベースの設計・管理、ネットワークの設定・管理、セキュリティ対策の導入など。例:クラウドサービスの開発、企業のITインフラの構築・管理、セキュリティソリューションの提供など。

T:これら3つの分野はそれぞれ異なるスキルセットや知識を必要としますが、現代のテクノロジーが進化する中で、これらの分野が相互に関連し合うケースも増えています。特に、IoTデバイスの開発では、機械、電気・電子、IT・情報の3つの分野が密接に関わってきます。

上里:ありがとうございます。Tさんの専門分野であるIT・情報分野は、機械や電気・電子分野と比較すると後発ですが、現在もすごい勢いで進化している分野ですよね。

T:そうですね。現代社会は「情報化社会」とも呼ばれる時代に突入しています。スマートフォン、パソコン、タブレットなど、これらのデバイスを通じて、私たちは毎日大量の情報と接触しています。そして、この情報を扱ったり、新しいサービスや製品を生み出すのが「IT・情報分野」の仕事です。簡単に言えば、この分野は「今の生活をもっと便利に・楽しく・効率的にするための技術やサービスを生み出す分野」と言えます。

上里:それは楽しそうですね。IT・情報分野の仕事の醍醐味、喜び、楽しさなどはどういったところにあるのでしょうか?

T:そうですね、人々の生活や社会に与える影響を直接的に感じられる点ではやりがいも感じますし、自分の手がけた技術やサービスが多くの人々に使われることは嬉しいですよね。昨今ではAIなど新しい技術との出会いのワクワク感など、さまざまな面でこの業種の醍醐味を味わうことができます。

上里:最近ではAIという言葉を聞かない日はないくらい、話題になっていますよね。

T:そうですね。AI関連の進化は、今ものすごいスピードで進んでいます。というのは、趣味でAIの研究みたいなことをしているエンジニアが大勢いるんですね。その人たちがGPTというツールを手にいれることによって、肉付けしたり、アルゴリズムを変えたりして、自分たちでAIモデルを作れるようになってしまったのです。一方で、学会ではそういった動きは見られません。学会は半年に一回程度しか開かれませんが、学会のない前述の人たちは毎日のようにAIモデルが更新され、進化し続けているのです。私もその流れに取り残されないように、情報を追っていますが、必ず毎週1〜2個は「本当に!」という驚くような内容の記事が出てきます。

上里:そんなスピードなのですね! 革新的に新しい技術は我々のような素人に理解されないことはないですか?

T:ありますよね。例えばインターネットの創成期は誰も理解できませんでしたし、YouTubeなどの動画配信も最初は誰もこんなにメジャーになるとは思っていませんでした。これと同じ道をAIも辿ることになると私は考えています。ChatGPTは今は教育の面では多少問題になっているようですが、これもすぐに解決されると思います。

上里:僕の周りでも使っている人が増えてきていますし、とにかく便利ですから、すぐに定着しそうですね。

IT・情報系に向いているタイプ

上里:IT・情報系の仕事にはどういう人が向いているのですか?

T:まず好奇心が旺盛で、新しい技術や知識を学ぶのが好きな人に向いています。また、論理的思考や、チームでの協力を重視する姿勢も大切です。

上里:意外とチームプレイも大切なのですね。

T:そうなんですよ、チームで動くことがほとんどですので。プログラマーに必要なのはコミニュケーション技術だったりするんですよね。それ以外には、「コードを書くことが好き」「問題解決に挑戦するのが楽しい」と感じる人は、この分野でのキャリアが非常に向いていると言えるでしょう。

上里:向いていて、その道を追求し続ければスペシャリストにもなれますか?

T:そのままいけば絶対なれると思いますよ。スペシャリストになるためには、一つの分野や技術に深く特化して学び続けることが重要です。具体的には、最新の技術トレンドを追い続ける、専門的なセミナーや研修に参加する、専門書を読み込むなどのアクションが考えられます。

上里:アンテナを張り巡らせて、情報をキャッチしにいくのですね。

T:あとは実務経験ですね。実際のプロジェクトでの経験を積むことで、スキルや知識を実戦で磨くことができます。

上里:では逆に、残念ながら向いていなかった場合でも、進める道はありますか?

T:大丈夫です。もしIT・情報分野の技術的な部分が向いていないと感じた場合でも、この業界には多岐にわたる役割があります。例えば、プロジェクト自体を取り仕切る「プロジェクトマネジメント」といった職から、営業、マーケティング、ユーザーサポート、品質保証(QA)など、技術以外の役割も多数存在します。その中から自分の得意な分野や興味を見つけ、そこでのキャリアを追求することも一つの方法です。

後編へつづく
https://note.com/central_eng/n/n0aa73922e2f9

後半内容
・研究者からトレーナーという道に
・A-LABOでの研修内容
・IT・情報分野の実務内容(求人案件より


是非ご覧ください!

T・T

大学院卒業後、セントラルエンジニアリング入社。勤務先の家電メーカー研究施設にて製品の性能についての実験作業やデータの分析を担当。大学在籍中に習得したPythonやVBAのスキルをデータ分析に活用。契約満了後、プログラミングスキルを買われ、A-LABOの情報系のトレーナーに就任。社員や内定者への講義のほか、外部への講義等も実施。講義内容の構築や講義対象の評価作業、事務作業の一部をプログラムにより効率化する等の業務を担当。

上里 琢文(うえさと たくみ)

ー経歴ー
沖縄県宮古島出身。小学校1年生からサッカーを始める。学生時代に、県大会での優勝経験や沖縄県選抜チームに選出される。その活躍が認められ、京都サンガFCにスカウトを受けプロへ転向。その後、FC琉球(沖縄)→SVアラーハイリゲン(オーストリア)→JPVマリキナFC(フィリピン)などのチームを経験し、ビーチサッカーに転向(現 TOKYO VERD BS 所属)。その後、ビーチサッカー日本代表に選出され、FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021で史上初の準優勝を果たし銀メダル獲得。2022年より弊社アスリート社員として入社し、人材開発部マーケティング課に配属。2023年ビーチサッカー日本代表(背番号5)として選出される。現在、社会人×アスリートとして活躍中。

Instagram:https://www.instagram.com/takumi_uesato/
Twitter  :https://twitter.com/t_uesato

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