エンジニアインタビューS・D 〜アスリート社員 上里琢文が行く!〜
弊社アスリート社員/上里琢文選手(ビーチサッカー日本代表)の「上里琢文が行く!」
このシリーズ企画は、上里選手が弊社の部署や社員などにインタビューを実施し、アスリートならではの視点をふまえ、皆さまに弊社のことをより知っていただく為のものになります。
今回は「営業担当の1日に密着!」という企画の続編として、トラックやバスなどの大手商用車メーカーに同行した際に、現地で勤務している2名のエンジニアにインタビューをさせていただいた内容をお届けいたします。今回はS・Dさんへのインタビューをお届けします。
前回の内容はこちら
営業担当の1日に密着!〜密着編〜
・エンジニアファーストの営業会議
・現地同行
もうひとりのインタビューはこちら
営業担当の1日に密着! 〜エンジニアインタビューI・Kさん〜(公開中)
上里:お忙しいところお時間いただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。
S:Sです。お願いします。
上里:早速ですが、Sさんは入社して何年目ですか?
S:新卒でセントラル(グループ)に入社して以来、現在の大手商用車メーカーで勤務しており、現在22年目になりました。最初の3年間はバスの設計チームに所属し、その後小型トラックの車両計画(※)、次に中国向けの大型トラックの配管設計、その後(大型と中型の間の)中型重量という区分の車両計画を経て、今は大型の車両計画をメインとしています。
(※車両計画:新規で部品や車両を開発する際に実際にどのような形、大きさになるのかどうか、どこにどの部品を搭載(積む)するのか検討する業務)
上里:メインということは他にも担当されているのですか?
S:中型重量での業務課題自体はだいぶ落ち着いたものの、まだ燻っている部分があるので、そちらも見ながら、というかたちです。
上里:そういうことでしたか。チームのみなさんは同じ場所で働いているのですか?
S:そうです、大型で15人程度の人数が同じ場所にいます。昔は「CAD島」と呼ばれるCAD用のPCが固まっているブロックがあり、手狭でしたが、近年では自分のPCからリモートで操作できるようになったのでだいぶ作業しやすくなりました。
上里:今やっている仕事に対して、どのようなやりがいや喜びを感じますか?
S:喜びですか、そうですね。以前は部品であったり、部品になる前段階の断片的な部分の設計をしていたのですが、だんだん仕組み全体を任せてもらえるようになってきたり、「この装置が車に設置できるか調べる」といった、自力でやってクローズさせられる業務までいくと結構楽しいですね。
上里:そこまで任される人材はなかなかいないですよね。現在の業務での課題や、苦労していることなどはありますか?
S:何かに取り組んで、結果がダメだった時に、その詳細な情報が把握できないと原因が掴みきれないので困りますね。あるいは経緯はわかったとしても、最終結果がはっきりとわからないと経緯の情報も活かせない。スムーズな情報伝達のためにも後工程との連携は大切ですね。
上里:成功体験や、達成感を感じたエピソードはありますか?
S:5年前くらいに、1週間くらいオーストラリアにいったことがありました。弊社の車両から異音と振動が出るという報告を受けての対応です。当時自分と一緒に働いていた同僚が行くのが妥当だったのですが、子供の出産予定日ということで私が行くことになりました。
上里:異音と振動が出るだけで海外まで対応しに行くとは、プロの職人ですね。
S:当時は自分の業務も抱えていたので、資料を事前にあまり読めていなかったのですが、出国予定の3〜4日前にようやくきちんと目を通すことができました。問題の車両に荷物を積むと、車両のフレームが歪むようで、その振動がキャブ(トラックの一番前、運転席のある「箱」部分)まで伝わってキャブ内で音が出てしまうようなのです。これを解決するには、その音が発生する部分の寸法を測って、計算をしなくてはならないことが想像できました。そこで事前にエクセルで関数を組んでおき、現地で測定した各数値を入れればいいように準備をしておいたため、現地では作業がスムーズに運び、持ち帰る課題はあったものの、なんとか解決でき、1週間で帰国することができました。
上里:事前にエクセルの準備ができるなんて、僕はエクセルなどが使いこなせないのですごいですね!
S:いえいえ、全然普通に使うだけで、マクロを組んだりも出来ないですよ。車両の構造を理解していたので、問題解決の想像がうまくできたということですかね。
上里:今後の目標や、今後取り組んでみたいことなどはありますか?
S:目標ですか、そうですね。これまではリーダーみたいなことをやったことが少ししかないので、リーダーをやりたいですね。特に今の部署(車両計画)では指示を出して手を動かしてくれる人がいるだけでもだいぶ違いますので。
上里:マネジメントに興味があるのですね。目標があるのは素晴らしいことだと思います。ぜひ新たな境地を切り開いていってください!では最後にSさんが感じる、セントラルエンジニアリングの良いところを教えてください。
S:全体感はわかりませんが、一緒に働いている他会社からの派遣社員さんを見ていると、厳し過ぎるほど管理されていて気の毒に感じることがあります。良し悪しは判断できませんが、セントラルは程よい距離感で対応してもらえるところは働きやすい会社なのかなと感じています。
上里:ありがとうございます。チーム戦術と選手の相性のように、働きやすさも人によって感じ方も違うので正解はありませんよね。本日はありがとうございました。
S:こちらこそありがとうございました。
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上里 琢文(うえさと たくみ)
ー経歴ー
沖縄県宮古島出身。小学校1年生からサッカーを始める。学生時代に、県大会での優勝経験や沖縄県選抜チームに選出される。その活躍が認められ、京都サンガFCにスカウトを受けプロへ転向。その後、FC琉球(沖縄)→SVアラーハイリゲン(オーストリア)→JPVマリキナFC(フィリピン)などのチームを経験し、ビーチサッカーに転向(現 TOKYO VERDY BS 所属)。その後、ビーチサッカー日本代表に選出され、FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021で史上初の準優勝を果たし銀メダル獲得。2022年より弊社アスリート社員として入社し、人材開発部マーケティング課に配属。2023年ビーチサッカー日本代表(背番号5)として選出される。現在、社会人×アスリートとして活躍中。
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