見出し画像

熱中症にご注意!~熱中症の豆知識と対処法~

こんにちは!エンジニア未来編集部の杉本です。

暑い季節、熱中症のリスクが高まりますね。今回の記事では、熱中症の原因や予防法、かくれ熱中症のチェック方法を分かりやすく解説。夏を安全に過ごすための具体的な対策も紹介しています。

熱中症とは、「身体が長時間、暑い環境にさらされることで起こる脱水症状」のことです。

昔は、「日射病」や「熱射病」など、いろいろな呼ばれ方をしていましたが、2000年からすべて「熱中症」に統一されました。

熱中症の原因は、体温調節機能がうまく働かなくなることです。人間の体には体温調節機能があり、体温が上がり過ぎると熱を体の外に放出し、汗をかいて蒸発することで体温を下げようとします。しかし、高温多湿の環境に長時間いると、体温調整がうまく働かなくなり、大量の汗で体液のバランスが崩れ、体内に熱がこもるようになります。

2023年には、9万人以上が熱中症で搬送されました。これからも毎年増加すると予想されています。気候変動による夏季の気温上昇や、高齢者の増加が主な要因です。

 搬送件数では、屋外より屋内にいる高齢者が大半を占めています。若者や中年の場合は、屋外での長時間作業で発症することが多いですが、高齢者は屋内でも発症することがあります。

なぜ屋内にいるのに熱中症になるのでしょうか?

エアコンを使わず、閉め切った屋内に長時間いると、高温多湿で無風の環境になります。さらに、高齢者は温度に対する感覚が弱く、「暑い」と感じにくく、体内の水分量が減少していたり、喉の渇きを感じにくくなっているため、熱中症になりやすくなるのです。

総務省発表の2023年の年齢区分別の救急搬送人員は、
高齢者(満 65 歳以上)が最も多く 50,173 人(54.9%)
成人(満 18 歳以上満 65 歳未満)30,910 人(33.8%)
少年(満7歳以上満 18 歳未満)9,583 人(10.5%)
乳幼児(生後 28 日以上満7歳未満)796 人(0.9%)

・熱中症の対処方法

近くに熱中症だと思われる方がいらっしゃった場合は、以下の処置を取りましょう。

【軽度】

めまい・立ちくらみ、筋肉痛・こむら返り、大量の発汗
→ すぐに涼しい場所に移動して体を冷やし、水分・塩分をとらせましょう。

冷やすと効果的な部位

【中度】

頭痛、気分の不快・吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
→ 自分で水分や塩分がとれない場合は、すぐに病院に連絡しましょう。

【重度】

意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温
→ すぐに病院に搬送しましょう。

かくれ熱中症

自覚症状がないのに熱中症になる「かくれ熱中症」というものがあります。気づかないまま脱水症状になり、突然頭痛や吐き気、けいれん、意識障害を起こして救急搬送されるケースもあります。

かくれ熱中症をチェックするには

  1. 手のひらが冷たい:手のひらに血液が行き渡らなくなり、冷たくなります。

  2. 舌が乾いている:体内の水分が減少して唾液が減ります。

  3. つまんだ皮膚が戻りにくい:皮膚の弾力が失われています。手の甲の皮膚を指でつまんで放し、3秒以上戻らなかったら脱水症状の疑いがあります。

  4. 親指の爪を押して赤みが戻るのが遅い:指先に流れている血液は爪の色で分かります。親指の爪を押した後、赤みが戻るのに3秒以上かかったら水分不足の可能性があります。

1つでも当てはまったら「かくれ熱中症」の疑いがあります。すぐに水分補給をしましょう。

・熱中症にならないためには?

  1. 暑さを避ける:エアコンの温度を24℃~28℃に設定しましょう。家の風通しを良くしましょう。

  2. 小まめに塩分と水分補給:コップ一杯の水に0.2gの塩を入れた塩水やスポーツドリンクを飲みましょう。そして、喉が渇いていなくても定期的に飲むことが大切です。

以上が熱中症についてのお話でした。
熱中症には気を付けて、暑い夏を乗り切りましょう!

最後までご覧いただきありがとうございます。「エンジニアの未来」は毎週月曜日更新!次回もお楽しみに!