見出し画像

IT・情報分野の仕事とは(後編)~エンジニアになるための研修内容~ アスリート社員「上里琢文が行く!」

弊社アスリート社員/上里琢文選手(ビーチサッカー日本代表)の「上里琢文が行く!」
今回は弊社研修施設 A-LABOの IT・情報分野のトレーナーT・T さんへのインタビューです。

この記事は後編です。

【内容】
・研究者からトレーナーという道に
・実務で活躍できる研修内容
・IT・情報分野の実務内容(求人案件より

今回のインタビューは前後編の2つの記事に分けてお届けしています。
ぜひ前編の記事からご覧ください。

前編
https://note.com/central_eng/n/n92f9029c045e

■研究者からトレーナーという道に

上里:Tさんがプログラムに携わるようになったのはいつごろからですか?

T:PythonやVBAのスキルそのものは、大学院の研究室で使わざるを得ない状況があり、習得することになりました。

上里:当時からIT系を目指していたのですか?

T:いえ、それが全くそんなことはなくて、大学院では理学部で化学を専攻し、薬品を扱っていました。研究に明け暮れていましたが、そのうちプログラムの方に興味を持つようになっていきました。大学院卒業後にセントラルエンジニアリングに入社、大手家電メーカーの研究所で勤務したのち、情報系のトレーナーとして研修施設A-LABOに勤務になっています。

上里:研究職と全く違う職種に就いたわけですね。トレーナーという仕事をする上で大切にしていることなどはありますか?

T:はい、トレーナーという立場上、まずうそはつけない。誤った情報を伝えてはならないということです。小さな間違いが後で大事故を起こす可能性もありますから、講義の前には話題になる情報の真偽を調べて確認することもあります。例えば「Python」は以前使えたコードがバージョンアップ後に使えなくなったりしますので。

上里:プログラミング言語ではそんなことがよくあるのですか? となると、常にそういった最新情報を収集し続けなければならないわけですよね。辛くありませんか?

T:辛くはありませんが、常にアップデートしなければならないので大変です(笑)

上里:これまでに経験された、Tさんの成功エピソードなどがあったら聞かせてください。

T:最近の話ですが、今年7月に、今いる弊社研究施設のA-LABOと外部教育期間との企画で、外部の方々を対象に独自のPythonとC#(プログラミング言語)の講義を設計・実施しました。この講義の内容も教材も、細部まで私自身が一から構築したのですが、終了後、受講生からだけでなく、教育期間の方からも「今後もぜひやって欲しい」と非常に高い評価をいただきました。長い時間と労力を注ぎ込んだ講義作成の過程で自分自身の成長も感じましたし、その内容が彼らの学びへの貢献に繋がったことを強く実感し、誇りを持つこともできました。

上里:素晴らしいですね。僕の場合はサッカーになりますが、自分自身が技術を習得したり、上達することは感覚的にでもある程度できますが、それを人に教え、伝えるのは苦手です。説明がうまく出来ないんですよね。

T:考えていることの言語化は難しいですね。また、どう伝えたらわかってもらえるのか、というところも常に考えています。

■実務で活躍できる研修内容

上里:A-LABOでは通常の社員向けの研修もありますが、新入社員を対象としたものや内定者研修なども用意されていますね。内容はどのようなものなのでしょうか?

T:研修では、IT・情報分野の基礎から応用までを学ぶことができます。具体的には、プログラミング言語の基礎、そして実際の業務を想定したチームでのプロジェクト実習などが行われます。また、先輩社員からの実務のアドバイスや、業界のトレンドについての講義もあります。

上里:プログラム言語については内定者研修の科目に
・言語基礎・応用(コーディング知識)
・C言語
・C#
・Java
とありました。これらを学ぶとどのような実務をすることが可能になるのでしょうか?

T:以下、実務と業務例を挙げてみました。

【言語基礎・応用(コーディング知識)】
実務: 基本的なプログラムの設計と実装、アルゴリズムの理解と応用、デバッグ技術の習得など。
例: 簡単な業務ツールの開発、データ処理スクリプトの作成、基本的なアプリケーションの作成など。

【C言語】
実務: 埋め込みシステムや低レベルプログラミング、ハードウェアとのインターフェイス制御など。
例: マイクロコントローラのプログラミング、オペレーティングシステムのカーネル開発、高性能計算アプリケーションの実装など。

【C#】
実務: Windowsアプリケーションの開発、ゲーム開発(Unityフレームワークなど)、Webアプリケーションやデスクトップアプリケーションの開発など。
例: 企業向けのデスクトップツールの開発、Unityを用いたゲームやVR/ARアプリケーションの開発、ASP.NETを使ったWebサイトの開発など。

【Java】
実務: Webアプリケーションのバックエンド開発、Androidアプリの開発、エンタープライズシステムの開発など。
例: Springフレームワークを用いたWebアプリケーションの開発、Androidスマートフォン向けアプリケーションの作成、大規模なビジネスシステムの開発など。

これらの科目を学ぶことで、多岐にわたる実務領域での活躍が可能となります。研修を受けた後は、具体的なプロジェクトや業務に応じてさらに専門的な知識や技術を深めていくことになるでしょう。

上里:万全ですね。これらをきちんとマスターすると入社1年目でどこまで戦力になれますか?

T:研修をマスターすれば、1年目から実際のプロジェクトに参加して、開発や設計の一部を担当することができます。具体的には、システムの一部の設計や、ウェブサイトやアプリの一部機能の開発、データベースの設計・管理などが考えられます。もちろん、業務を丸投げされるようなことはありえませんから、先輩社員のサポートを受けながらの業務となるはずです。

上里:学生さんに限らず、多少スキルに自信がなくても、これだけきちんとした研修を用意しているなら、安心して入社していただきたいですね。では最後に、未来のエンジニアを目指す若者に向けてメッセージをお願いします。

T:ではまず自分を含め、若手エンジニアに向けて。

この先、技術の進化は加速度的に進み続けます。その中で、エンジニアとしての役割は、ただ技術を駆使するだけではなく、人々の生活や社会全体をより良くするためのキーパーソンとしての役割が増していきます。技術の持つ可能性は無限大ですが、その可能性を最大限に引き出し、形にするのは私たちエンジニアの手にかかっているわけです。

しかし、技術だけを追い求めるのではなく、「それをどう活用するか」「どういう価値を生み出すか」という視点を忘れてはなりません。真のエンジニアは、テクノロジーと人間の橋渡し役として、持続可能で包括的な未来を築いていく使命を持っています。

夢を追い続け、常に学び、挑戦し続けることで、私たちは未来を切り拓いていくことができます。時には困難や挫折が訪れるかもしれませんが、その都度乗り越え、成長することで、真のエンジニアとして輝ける時が必ず訪れるはずです。

そして学生のみなさんへ

大胆に夢を追い、その夢を現実にするための行動を起こしてください。私たちの手には、未来を変える力があります。その力を信じ、情熱を持って挑戦し続けることを心から願っています。

上里:本日はありがとうございました。

T:こちらこそ。話を聞いていただきありがとうございました。

■IT・情報分野の実務内容(求人案件より)

ここでは、弊社中途採用の求人一覧からピックアップした業務内容をご説明致します。※求人案件がない時期もございます。

システムエンジニア (SE)
業務内容: クライアントの要件をヒアリングし、それに基づいたシステムの設計や要件定義を行う。また、開発チームと連携してシステムを実際に構築・導入する。
特徴・イメージ: 「橋渡し役」。クライアントと技術チームの間に立ち、双方のニーズを満たす最適なシステムを実現する役割。

プログラマー
業務内容: 設計されたシステムやアプリケーションの実際のコードを書く。デバッグやテストを行い、動作を確認する。
特徴・イメージ: 「職人」。具体的なコードを書くことで、システムやアプリケーションを形にする。どう構築するのか考える時間が長い

ネットワークエンジニア
業務内容: 企業のネットワークインフラの設計、構築、運用を行う。セキュリティ対策や障害対応も担当することが多い。
特徴・イメージ: 「情報の管制塔」。データの流れをスムーズにし、安全に情報をやり取りできる環境を整える。

アプリケーションエンジニア
業務内容: スマートフォンやPC向けのアプリケーションの設計・開発を行う。ユーザビリティやデザインにも配慮しながら開発する。
特徴・イメージ: 「クリエイター」。ユーザーの日常に密着した便利なツールやサービスを提供する。

データサイエンティスト
業務内容: 大量のデータを分析・解析し、その結果をビジネスの意思決定などに活用する。統計学や機械学習の手法を駆使する。
特徴・イメージ: 「データの探検家」。膨大なデータの中から有用な情報や知見を引き出す。
手書きがきつい、字が汚い、欠損データがきつい

AIエンジニア
業務内容: 人工知能のアルゴリズムやモデルを設計・開発する。データの前処理や学習、評価を行う。
特徴・イメージ: 「未来を作る技術者」。AI技術を活用して、これまでにない新しい価値やサービスを生み出す。

T・T

大学院卒業後、セントラルエンジニアリング入社。勤務先の家電メーカー研究施設にて製品の性能についての実験作業やデータの分析を担当。大学在籍中に習得したPythonやVBAのスキルをデータ分析に活用。契約満了後、プログラミングスキルを買われ、A-LABOの情報系のトレーナーに就任。社員や内定者への講義のほか、外部への講義等を実施。講義内容の構築や講義対象の評価作業、事務作業の一部をプログラムにより効率化する等の業務を担当。

上里 琢文(うえさと たくみ)
ー経歴ー
沖縄県宮古島出身。小学校1年生からサッカーを始める。学生時代に、県大会での優勝経験や沖縄県選抜チームに選出される。その活躍が認められ、京都サンガFCにスカウトを受けプロへ転向。その後、FC琉球(沖縄)→SVアラーハイリゲン(オーストリア)→JPVマリキナFC(フィリピン)などのチームを経験し、ビーチサッカーに転向(現 TOKYO VERD BS 所属)。その後、ビーチサッカー日本代表に選出され、FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021で史上初の準優勝を果たし銀メダル獲得。2022年より弊社アスリート社員として入社し、人材開発部マーケティング課に配属。2023年ビーチサッカー日本代表(背番号5)として選出される。現在、社会人×アスリートとして活躍中。

Instagram:https://www.instagram.com/takumi_uesato/
Twitter  :https://twitter.com/t_uesato

この記事が参加している募集

最後までご覧いただきありがとうございます。「エンジニアの未来」は毎週月曜日更新!次回もお楽しみに!