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「POSシステムの仕組みと開発の魅力:エンジニアの視点から探る」

皆さん、こんにちは『エンジニアの未来』編集部 望月です!

最近、ITエンジニア 金子勇さんを描いた映画『Winny』を観て、エンジニアは純粋に技術が好きな純朴な人、という映画の世界に浸っています。

エンジニアのかたや、エンジニアを目指しているかたの中には、子供の頃は買い物に行くとPOSレジでピッとバーコードがスキャンされているのが楽しかったとか、最近導入されているセルフレジを使うときに仕組みが気になり考えてしまうなどの経験があるかもしれません。

今回は、そんなPOSシステムについて開発者目線も含めてお伝えします。

◆POSレジのメリット
POSレジは、いつ(日付)、どこで(店舗)、何が(商品)、どれだけ(金額・数量)、いくらで(売価)販売したか、がリアルタイムで蓄積されます。在庫情報もリアルタイムで更新が可能であるため、在庫が切れる前の少なくなったタイミングで商品を発注するなど店舗で活用されています。

◆POSレジとアナログレジの違い

POSとは、Point of Sales(ポイントオブセールス)の意味で、日本語で「販売時点情報管理」と訳されます。「レジ」は、register(レジスター)の訳で日本語で「登録する」です。

レジという大きなくくりの中で、販売した時点の情報が集計、分析できる仕組みが備わったものだけを「POSレジ」といいます。分析等の仕組みが備わっていないレジは、アナログレジ、キャッシュレジスター、電子レジスターなどと称されます。

◆POSシステムとPOSレジの違い
POSシステムは、POSレジの売上データを元に構築された仕組み全体のことを指します。POSレジ、POSレジを集約する店舗システム、店舗システムを集約する全店管理システム等の総称で、内容としては売上速報、売上分析、在庫管理、顧客管理などがあります。

POSレジは、POSシステムが搭載されたレジのことです。レジの付属品として、操作する人が確認できる画面とキーボード(タッチパネルもあり)、バーコード、二次元バーコードを読むスキャナー、お客様へ金額を案内するカスタマーディスプレイ(電光掲示板のような部分)、レシートを発行するプリンター、お金を入れる引き出し(キャッシュドロア)、自動釣銭機、カードをスワイプするスリットなどがあります。

◆POS内部の仕組み:PLU
食品や雑貨などにメーカーがあらかじめつけている、一般的な13桁のバーコードには価格が入っていませんが、POSレジを通すと価格がわかります。さらに商品名も表示されレシートに印字されます。これは、読み取ったバーコード情報を商品マスターに照らし合わせ、商品マスターに事前に設定した、価格、商品名、税区分などを瞬時に反映させているのです。この仕組みは、PLU:Price Look Up(プライスルックアップ)と言われ「価格を調べる」と訳されます。

◆プログラミング初級者でも
プログラミングを勉強して、プログラマー、システムエンジニアになりたいと考え、仕事を探す時、POSシステム開発は、比較的取組みやすいのではないかと考えます。

仕事をする上では、プログラミング技術の他に、開発を担当する業界の知識も必要となりますが、知識を得るのはなかなか難しく、その業界で仕事をした経験でもないとわからないことが多くあります。

しかし、POSシステム開発では、小売り店や飲食店でお会計の時に観察して、仕事に活かせるアイデアを得ることができます。

例えば、レシート印字では、ヘッダー、明細、フッターと、どんなレイアウトにしたらわかりやすいか? 

アイドル中のカスタマーディスプレイに「いらっしゃいませ」などとよく出ていますが、もっとよいフレーズはないかな?

といったこと、さらにマニアックになると、

キャッシュドロアは現金支払い時は必ず開くけど、紙幣や小銭の必要ないクレジット支払いでも開いているかな?

レジ担当者のかたは、クレジット伝票の控えをドロアの中にしまうのかな?それなら開ける必要があるなぁ。

なんてことを観察するようになります。自分のアイデアが、自分が作るプログラムの仕様に入り、それが製品となることが実現するかもしれません。

弊社では、POSシステムに関するお仕事を募集しております。様々な形でPOSシステムに関わることができますので、弊社の★エンジニア募集案件★にご興味ある方は、ぜひご応募ください。

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